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知って得するコラムカビに関する豆知識

2022/10/20|

いちごのカビ ~DNAシーケンサーの勝負所~

ゴールデンウイーク、お盆休み、年末年始…。
長期休みの前後は業務が立て込んでしまうのは皆さん同じでしょうか。
弊社は基本暦通りに営業しているのですが、365日運営されている食品工場のお客様が多く、休み前の駆け込み依頼はよく頂いております。

後がない試験

あの日も仕事納めを控えた、カビの問題も落ち着いてきた寒い冬のことでした。
お客様の商品のクリスマスケーキを片手に、帰宅途中、どうしても電話くれとの連絡が入りました。お電話すると「クリスマスケーキのいちごにカビが生えてしまいました!」と。思わず自分が持っているケーキを確認してしまいました。(他社さんのケーキだったんですけどね。)
先方はしっかり弊社の締め日を確認し、最短で回答できる手段を考えていらっしゃったのでしょう。
原因追及のため「DNAシーケンサーをかけてほしい」とのご依頼でした。

週明け、残り2日。該当のケーキが届きました。
のるかそるか。我々も不安でした。
DNAシーケンサーはカビ汚染した製品だけでも測定できます。しかし、それは1菌種だけが繁殖していた場合です。何種類も繁殖していたら全てのDNAが増幅し、欲しいデータを得ることはできません。
6時間後。結果は無事検出されました。
お客様にも注意箇所とともにご連絡することができました。

迅速に結果を回答

殺菌工程を経ていない農産物は微生物被害とは隣り合わせです。それに加えて工場内での二次汚染の被害も考えなくてはいけません。クリスマスケーキの季節、日本全国このようなトラブルが多かっただろうなと思いを馳せました。
カビのトラブルは迅速回答が求められるケースがとても多いと思います。
急いで回答しなくてはいけないとき、是非思い出してください。ご相談ください。

試験に使ったDNAシーケンサーです。

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